施工管理の仕事には7つの資格・職種がある

以下が施工管理技士の資格7種類です。

施工管理技士の7種類の資格
・建築施工管理技士
・土木施工管理技士
・電気工事施工管理技士
・造園施工管理技士
・管工事施工管理技士
・建築機械施工管理技士
・電気通信施工管理技士

それぞれの資格には、1級・2級があり、工事の規模によって必要な資格が異なります。また7種類それぞれで担当する工事の内容は異なります。

本記事では、施工管理技士の7つの資格とその仕事内容について詳しく解説します。

施工管理技士の7つの資格・職種とは?資格取得の難易度や仕事内容を紹介

施工管理技士にいは7種類の資格があり、それぞれ1級・2級があります。
ここでは、資格の仕事内容と1級資格取得の難易度、合格率(※令和3年度)について解説します。

資格取得のための試験では、第一次検定と第二次検定があります。第一次検定は、一般的な建築の知識が問われる四者択一式であり、マークシートを塗りつぶす試験方式です。第二次検定では、実務経験の蓄積が問われる記述式がメインの試験方式です。
どちらも正答率60%以上が必要であり、難易度は決して低くありません。

建築施工管理技士の仕事内容

建築施工管理技士は、主に建物を建てる際に施工管理を行います。建物の工事のスケジュールを組むことから始め、工程・品質・原価・安全を管理し、現場をまとめていきます。

1級建築施工管理技士の難易度

第一次検定の合格率は例年40~50%ほどですが、第二次検定の合格率は40%をきることもあり、資格取得は比較的難易度が高いと言えます。

合格率(1次)合格率(2次)難易度
36.0%52.4%★★★☆☆
※令和3年度の合格率

土木施工管理技士の仕事内容

土木施工管理技士は、主に地面に関わる工事の際に施工管理を行います。例えば道路の舗装やトンネル、ダム、埋め立て工事などです。

1級土木施工管理技士の難易度

第一次検定の合格率は例年60%前後であり、しっかりと勉強して臨むことで合格することができるでしょう。しかし、第二次検定の合格率は例年35%前後であるため、難易度は高いと言えます。

合格率(1次)合格率(2次)難易度
60.6%36.6%★★★☆☆

電気工事施工管理技士の仕事内容

電気工事施工管理技士は、主に電気工事の際に施工管理を行います。変電・送電施設だけでなく、照明・配線などの電気設備工事なども行います。

1級電気工事施工管理技士の難易度

第一次検定の合格率は例年40%前後であり、50%を下回る年がほとんどです。一方、第二次検定の合格率は60~75%を推移しているため、第一次検定をしっかりと勉強して臨むことで資格を取得できるでしょう。

合格率(1次)合格率(2次)難易度
53.3%58.8%★★☆☆☆

造園施工管理技士の仕事内容

造園施工管理技士は、主に庭に関する工事の施工管理を行います。公園、庭園などの造園工事だけでなく、道路の緑化工事なども行います。

1級造園施工管理技士の難易度

第一次検定の合格率は例年35~50%と振れ幅がありますが、過去3年間(令和元年~令和3年)の合格率はいずれも40%を下回っており、決して合格率は高くはありません。第二次検定も同様に合格率が40%を下回る年が多いため、難易度の高い試験になっています。

合格率(1次)合格率(2次)難易度
35.9%40.0%★★★★★

管工事施工管理技士の仕事内容

管工事施工管理技士は、主に配管工事の施工管理を行います。空調設備やガスの配管や上下水道設備などのあらゆる管にかかわる工事を行います。

1級管工事施工管理技士の難易度

第一次検定の合格率は例年30~50%と振れ幅があります。しかし、令和3年の第一次検定では合格率が24.0%とかなり難易度があがりました。一方、第二次検定の合格率は例年50~60%を推移していましたが、令和3年の試験では合格率が73.3%と、しっかりと勉強すれば容易に合格できたでしょう。

合格率(1次)合格率(2次)難易度
24.0%73.3%★★★★☆

建設機械施工管理技士の仕事内容

建設機械施工管理技士は、主に建築機械を扱う現場で施工管理を行います。ここで言う建築機械とは、例えば油圧ショベルやクレーン車、クレーン車、ブルドーザーなどです。

1級建築機械施工管理技士の難易度

第一次検定の合格率は例年20~40%と振れ幅がありますが、基本的に30%を下回る年が多いです。一方で、第二次検定の合格率は例年70%前後であり、平成29年の合格率は80%を超えました。

1級管工事施工管理技士の試験同様、第一次検定が鬼門であり、そこを乗り越えたら容易に資格を取得することができます。

合格率(1次)合格率(2次)難易度
26.6%64.9%★★★★☆

電気通信工事施工管理技士の仕事内容

電気通信施工管理技士は、主にインターネット回線の設備工事で施工管理を行います。例えばLAN工事、防犯カメラや入退室管理システムの設備工事などです。

1級電気通信工事施工管理技士の難易度

電気通信工事施工管理技士の試験は令和元年から始まりました。新設された資格のため、今は比較的容易に合格させることで、電気通信工事施工管理技士の資格保持者を増やしていると考えられます。

これから1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得しようと考えている方は難易度が決して低いわけではないため、しっかりと対策して臨みましょう。

合格率(1次)合格率(2次)難易度
58.6%30.1%★★★☆☆

自分に合った資格の取得を目指そう!

以上、施工管理の7種類の資格について解説しました。

資格を取得しなくても働くことはできますが、資格を取得することでスキルアップや年収アップも見込めるので、ぜひ自分に合った施工管理の資格にチャレンジしてみましょう。